筋膜リリースってどうなの？

筋膜リリースってどうなの？
それって効くのかどうか。
ご説明いたします。

まず『筋膜』ってなんなのかというと、鶏肉のささみなどを捌く時によく見かける表面を覆った半透明の薄皮、あれが筋膜です。
そして『リリース』とは抑えてきた状態から解き放つ、という意味ですので、筋膜リリースというのは、抑えられている筋膜を解き放つという意味です。

では、なぜ筋膜が抑えられてしまうのか？
運動のしすぎで筋肉を使いすぎたり、たるんで周りにへばりついたりと原因は様々です。
絵をご覧ください。
①の場合、骨と筋膜がくっついています。
②の場合は浅層筋が深層筋や血管を包み込んで圧迫している図柄となります。
このような状態になると、筋肉に痛みやしびれを発症すると考えられています。

この筋膜のへばりつき(癒着)を改善したいわけですが、体表面からただゴリゴリ揉めば剥がれるような簡単なものではありません。

想像してみてください！

このウィンナーたちを外からの力で引きはがしたり、隙間を作れたりできますか？
まず無理です。ビニール内は真空状態になってますので、ソーセージたちは微動だにしないでしょう。

実は体内の筋肉周りもこの状態に近い状態になっています。体表面から揉んだり押したりしても限界があるわけです。

そこで活躍するのが鍼です。

このソーセージのビニールに一本の鍼を通すとどうなるかお分かりでしょう。
ビニールに刺さるだけで真空状態が解けて通気性ができ、ソーセージ同士が剥がれ、動かせます。
体ではここまで単純には動きませんが、数本から数十本鍼を打つと癒着部に当たり、ビクッと筋肉が動きます。

つまるはなし筋膜リリースってどうなのか？っていうと鍼も筋膜リリースなのです。全然真新しい治療法ではないのです。
筋肉の癒着は年追うごとに強くなります。若いうちは筋肉も瑞々しいので周りにベタベタへばりつくことはないのですが年をとると、血流が悪くなり、潤いも低下するのでへばりつきやすくなるのです。
だから鍼、効きますよ！

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