『ホンマでっか?TV』で骨盤矯正はない!
整形外科、医学界にはそんな言葉や病名は存在しないという事を医師の方が言ってましたね。
その通りで、私も骨盤を治すという治療は懐疑的です。
骨盤矯正、骨盤の歪み。いかにも骨盤自体ががズレてしまい修復が難しそうな症病名ですね。
写真のように、骨盤は3個のパーツに別れた骨の集合体です。寛骨、仙骨、寛骨の順番で並んでおり、仙骨と寛骨は仙腸関節の部分で強固な靱帯で結合してますのでほぼ動きはありません。女性の場合、お産の時ぐらいしか動くことはないと考えられます。
要するに、骨盤自体が歪むのではなくて背骨を軸に周りの筋肉の引っ張り合いで、骨盤が右か左、前か後ろに少し傾くという程度の話です。骨盤には腰から、太ももからと筋肉がたくさん付着しているのでこの2つの方向からの筋肉の板挟みにあっているわけで、常に上下の引っ張り合いが起こっています。だから多少の傾きは避けられません。
では、どう治すのか?
特に治す必要はありません。
内臓の位置を考えてみましょう。心臓は左より、肝臓は右側、そして利き腕、利き足の太さ。
これらを考慮したら人間には多少は歪みがでるように感じませんか?
あと、男性の口から『骨盤矯正してもらわなきゃ』って聞いたことないですよね?
いや、女性はお産をするから、歪むんだよ。と思った方。
多産の方々は皆、産後体に不調を抱えて生きていますか?
そんなわけないですよね。もし不調が現れたならそれは子育てによる不調でしょう。寝不足、中腰、慣れない抱っこ等は、なんかしら体に不調をきたす事でしょう
結論、出産前後で起こる症状は腰痛や臀部痛です。だから骨盤矯正の必要はありません。腰周りの筋肉治療をすればすぐ落ち着くはずです。あと、妊娠中運動できなかった分、運動を早めに再開することで回復も早まるでしょう。
もし、怪しい治療院で
『骨盤が歪んでいるので治さないと体全身に不調が起こり、腰痛、膝痛が悪化する可能性がある』と脅されたら、『骨盤がズレるんですか?』と訊いてみてください。
『そうです。』と言われたら、無視して帰りましょう。
『いいえ、骨盤周りの筋肉による歪みです。』と言われたら、
『腰のマッサージだけでいいです。』と言ってください。
まとめ
骨盤自体は骨の集合体なのでほぼ歪まない。
骨盤周りの筋肉の引っ張り合いで多少の傾きは起こる。でも大した障害は起こらない。
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